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稲垣潤一コンサート@西新井文化ホール [音楽]

今日、明日はまた台風だ!という気分でしたが、関東にはあまり影響なさそう・・・。
東北のみなさま、お気をつけください。

さて今年の夏はライブに結構行ってます。最新のライブレポから。

8月27日、JIこと稲垣潤一さんのライブに行ってきました。足立区は西新井文化ホール。いわゆる区民ホールで行われるわりと懐かし目のアーティストのライブですよ〜。

稲垣さんはわたしは中高時代によく聴いていましたが(まさに、稲垣さん全盛期ですよね)、ライブは初体験。
去年くらいから我が家に突然JIブームが訪れ、夫と「ライブ行ってみようよ!」と盛り上がり。
実は、今年の春に武道館であったフジパシフィック音楽出版のライブ「オールナイトニッポンALIVE ヒットこそすべて」にも稲垣さん登場していて、あのドラム叩き語りも実は目にしていたんですが。

チケットを購入したのが遅かったので、2階の後ろの方の席でしたが、ホール自体がこじんまりしていてステージも近くに感じました。小田さんがアリーナツアーを主戦場にするようになってから、ステージは巨大モニターでみる、みたいなライブに慣れてしまい、逆に新鮮です。
しかもチケット代は4000円! 
そして、西新井文化ホールが入ってる、ギャラクシティーという区の施設の駐車場は30分100円!
東京都は思えない!!



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夏の西沢渓谷ハイキングコース [山登り]

いよいよ8月も終わりですね。後半は台風、台風って感じの東京でした。

さて気を取り直し、夏の思い出シリーズ。
14日(日)のトレッキングの記録です。
今年のお盆の時期は夫が忙しくカレンダーどおり。「1日くらい涼しいところに行きたい、軽井沢とか」、なんて夫が言うのですかさず、いつものムック「初心者 山」を差し出し、山梨の西沢渓谷に行くことに。

中央道の渋滞回避のため5時に出発するつもりだったのに起きたのが5時15分。ま、いつものことです。
支度をして、途中コンビニで朝ご飯を買って五反田から高速道路に乗ったのがちょうど6時くらい。小仏トンネルのあたりが少し渋滞していましたが、まだそれほどひどい渋滞は発生しておらず、結局8時には西沢渓谷の駐車場に到着しました。
市営の無料駐車場があるのですが、満車ではないもののかなりの混雑。ぎりぎり車も停めることができ、さっそくトレッキングシューズに履きかえて出発します。

舗装された道を15分くらい歩くといよいよハイキングコース。ここにトイレもあります。
ここ以外だと、ハイキングコースの折り返し地点の展望台になってしまうので、トイレは済ませておいたほうがいいと思います。

さっそくイカした看板。
「あー痛い 痛みも怪我も 自己責任」とキツネが語っております(笑)
P8140010.jpg

この西沢渓谷、キツネがキャラクターなのか、いろんなところに登場します。


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「みんな彗星を見ていた」星野博美(文藝春秋) [本]

今日の晩御飯は大好きなとうもろこしを使った、とうもろこしごはん。
しかし夫は今日も深夜残業中。炊き立て、美味しかったのにな〜。


みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記

みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記


新刊が出ると読んでいる星野さんのルポというかエッセイというか。
一度図書館から借りたのですが、読み切れず、再度予約待ちしました。

古代の楽器、リュート(ギターの原型みたいなものでしょうか。表紙の人が弾いているやつ)に惹かれ、習い始め、そこからリュートをはじめとした当時の楽器を演奏していたという天正遣欧使節団の少年達に興味を広げ、さらに安土桃山時代から江戸時代初期に日本で広がり、そして弾圧され消えていった(と思われていた)キリシタンについて調べ始める星野さん。

長崎はもちろん、スペインにまで出かけ、当時の人たちの信仰について考える、考える。

今、どんな風にこの時代の歴史が学校で教えられているのかはわからないけど(歴史の教科書って、私たちの時代とは随分内容が変わっている、とこの前知りました)、確かにキリシタンの布教と弾圧の場所のひとつだった長崎でも教科書以上の内容は学ばなかったと思います。
長崎市内だとどうなのかな。でもたぶん習ってないと思う。

当時のキリスト教の気配がすっかり消されていると星野さんは嘆いていますが、これは仕方ないんじゃないかなとも実際思う・・・。だって、徹底的に禁止されていたのだから書き残すことも語り継ぐことも難しかったでしょうし。

それよりなにより、キリシタンを弾圧するときの拷問!
戦争での残虐行為の話を聞いた時にも同じことを感じますが、日本人に限らず、こういうときの残虐性って人間という種の特性なんでしょうかね。
ある意味、想像力と生真面目さの賜物。
キリシタンの弾圧は、「転び」と呼ばれるキリスト教を棄教した人たちにやらせていたというから、幕府も徹底している。これは、転びの人たちはキリシタンの思考回路をよく理解しているからだそうな。

なんだかねぇ、題材が題材なだけに、読んでいてうつうつとした気分になりました。星野さんの筆もいつものような軽やかさとかしなやかさが少ない気がしたし。

リュートの音色は素敵です。日本の音楽には「和音」という概念がなかったので、16世紀にヨーロッパ人によってもたらされた西洋音楽は申請だったでしょうね。

ちょうど、昨日、録画していた1ヶ月ほど前の「真田丸」を見ていて、きりちゃんが細川ガラシャのところを訪ね、賛美歌に聞き入るというシーンがありましたが、その気持ちわかるわ。
まさにこの「みんな彗星を見ていた」と時代が重なるので、興味深くみました。


リュートの音色。天正遣欧少年使節が帰国後秀吉の前で演奏したと言われている「千々の悲しみ」
星野さんは、時勢を考えると彼らが演奏したのは宗教色の強いこの曲ではないではないかと、本書で推測しています。


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「きみはいい子」中脇初江(ポプラ社) [本]

台風です。今日は出勤日ではなかったので、自宅でのんびりしております。
外に出られているみなさま、お気をつけて。

([な]9-1)きみはいい子 (ポプラ文庫)

([な]9-1)きみはいい子 (ポプラ文庫)

  • 作者: 中脇 初枝
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/04/04
  • メディア: 文庫

早速読みました。文庫は2014年だけど、単行本は2012年なんですね。2012年はほぼ小説は読めなかったので、ノーマークだったのかな。
桜ヶ丘という横浜からほど近い街が舞台の連作集。もともとは谷あいのちいさな町だったのに、山を崩して住宅街ができ、外からどんどん子育て世代が移り住んできて小学校の生徒の人数はどんどん増えている、そんな街で暮らす人たちのお話。
学級崩壊させてしまった若い小学校教師、虐待の連鎖を止められず娘を虐待してしまう母親、一人暮らしで物忘れがひどくなってきた老女と(おそらく)自閉症の小学生とその母親との交流、PTA役員をしている昔からこの街に住む父親からみた息子とその友達の話、認知症で自分のことも娘のこともわからなくなってしまった母親の世話を3日間することになった娘の話。

どの話にも虐待されるこども、という存在があり、読んでいてほんとうに息苦しくなりました。
自分のことを優しく抱きしめてくれるはずのその手が、自分のことを傷つけるものでしかなくなる恐怖。それによって、「自分はわるい子だ。わるい子だから、お母さん(場合によってはお父さん)は自分のことを叩くのだ」と思い込むようになる。
そんな子ども達への「きみはいい子」というメッセージ
子どもだけではなく、そんな子ども時代を過ごしてしまったために大人になっても苦しい日々を送っている人たちへも。

映画はこの小説から5編を選んでありました。基本的には小説のまま。

やるせないけど、希望はある。気が付いたら何かしら行動する。
そんなことを思いながら読んだ1冊でした。

きみはいい子 Blu-ray

きみはいい子 Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


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新宿駅Suicaのペンギン広場に行ってきた! [身辺雑記]

台風、東京はそれほど影響なく通り過ぎて行きました。
今日も暑い1日。午前中からエアコンかけてぼーーーっと過ごしてしまった。仕事が捗らないわ・・・ヤバしです。

さて、先週、新宿駅新南口に先月設置されたSuicaのペンギン広場を見学してきました。
たまたま新宿に行く用があったので、ついでですが・・・。しかも、車で行ってしまいましたが・・・。

新南口はこの春に新宿ミライナタワー(巨大なバスターミナル、その名もバスタができたあのビル)とともに新装開店(?)
改札を出たところの広場(線路の上)に設置されたのがSuicaのペンギン広場です。

まずはどーんとこんなパネルが。
IMG_3710.jpg
大人気で、子どもの記念撮影がひっきりなし。なんとかその隙間をぬって、撮影。この後、わたしも記念撮影しましたけど(笑)

このペンギンフェイスは厚みがあって、斜めからみるとこんなかんじ。
IMG_3709.jpg
そして、このデッカイお顔のまわりにこんなペンギンたちが夏の暑さを楽しんでいます。

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海水浴するペンギン。頭の上にはタコが(!)
しかし、このペンギンも子どもたちが浮き輪に登っていたりとかなり自由なかんじ。それいいのかなー。触らないでくださいとは書いてないけど、登っていいとは書いてない・・・。
遊具じゃないと思うんだけど。

IMG_3730_Fotor.jpg
プレゼントを抱えたペンギン。台座の下には足跡が。細かい!
でもこの方向だと、ペンギン、後ろ向きに歩いて台座に登ったのか?疑惑が。
そしてあまりに人だかりが多くて写真は断念しましたが、麦わら帽子をかぶって、アイスを食べているペンギンもいました。カワイイ。

そして、一番奥には、じゃーーーん。
IMG_3731_Fotor.jpg
ペンギンブロンズ像。
「未来に向かって歩いている姿」を表現しているらしいです。
夫に後で写真を見せたら「なんかもう別の生き物に進化してるね」と言ってました。
わたしのペンギンコレクションに否応なく囲まれた生活を送らされている夫いわく、Suicaのペンギンは立体になった途端に別物になる、そうです。

ということで、8月の直射日光にさらされながら、必死で撮影してきました。直前まで曇っていたので日傘もってなかったのですよ(涙)

ところで、この日何しに新宿へ行ったかというと、実家の母を連れて「やまどうぐレンタル屋」さんへ登山用品の下見に行ったのです。
実はもうすく70代の大台に乗ろうとする母と40代なかばの娘は一念発起し、9月のあたまに富士山へ登ることにしたのです。
とはいえ、母は普段山登りしないので全く道具も持っておらず、このために買い揃えるわけにもいかず・・・と思っていたら今は登山用品専門のレンタルショップがあるんですね〜。ザックに登山靴に雨具という山の三種の神器はもちろん、ストックとかヘッドライトとかをセットで貸してくれるので、あとはシャツやパンツを自分で調達すればいいのです。で、借りたものは自宅もしくはなんと富士山の5合目のお店で受け取れるのだとか。めちゃ便利。
狭い雑居ビルのお店ではフィッティングができますが、この日は祝日(山の日ですね)だったため、お客さんもひっきりなし。親子連れも多かったです。外国人とか。
で、その場で試着したもののサイズをメモして自宅に帰ってwebサイトから注文する、という仕組み。これだと15%offで借りられるそうです。
わたしも実はちゃんとした雨具を持っていないので、雨具とストックを借りるつもりで試着しました。
が、この機会にモンベルの一番安いレインウェアを買うかどうか未だ迷い中・・・。

で、その後、モンベルによって母は速乾性の長袖Tシャツを購入。パンツは「ジャージで大丈夫ですよ」とやまどうぐやさんのスタッフさんが言っていたので、ジャージにするそうです。

そして、モンベルにいた小学生がお父さんに向かって、「僕は長い距離なんか歩きたくない!!」と抵抗してる様子が微笑ましかったです。でも結局どこぞの山に連れて行かれてるんだろうな、あの男の子(笑)

で、最後にタカシマヤで買い物して駐車券をいただこう(タカシマヤの提携駐車場に車を停めていたので)とタカシマヤ方向に向かっていたら、冒頭のペンギン広場を発見したのでした。
いや、もちろん存在は知っていたんですけど、ちゃんとした場所はわかってなかったので、ちょっと驚いたのでした。

ということで、わたしも富士山に向け、地味に踏み台昇降などして体力増強を図っています!!





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「きみはいい子」(おうちで) [映画]

お盆です。今年は夫がお盆ではなく月末に夏休みをとるというので、カレンダー通りの我が家。
でもわたしはなんとなくお盆休みモードで今日は録画しておいた映画を観てしまいました。
(仕事しないといけなかったのに・・・)

きみはいい子 Blu-ray

きみはいい子 Blu-ray


小説が結構話題になっていたので、存在自体は知っていたものの、なんかタイトルが好みではなく、原作の小説は未読でした。
wowowのガイドであらすじ読んで、観てみようかな〜と。


岡野は、桜ヶ丘小学校4年2組を受けもつ新米教師。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えない性格ゆえか、児童たちは言うことをきいてくれない。雅美は、夫が海外に単身赴任中のため3歳の娘・あやねとふたり暮らし。ママ友らに見せる笑顔の陰で、雅美は自宅でたびたびあやねに手をあげてしまう…。ひとつの町で、それぞれに暮らす彼らはさまざまな局面で交差していく。(「Oricon」データベースより)

上記あらすじでは触れられていませんが、もうひとり、主要な?登場人物として認知症を患う一人暮らしで身寄りのない老女と学校帰りに彼女の家の前を通る自閉症の小学生の男の子との交流が描かれます。

新米小学校教師の「こんなはずじゃないのにーーー」という戸惑いや苛立ち、そして娘を虐待してしまう雅美の誰にも頼れない、自分が親に叩かれて育ったのに「こんなはずじゃなかったのに」という自己嫌悪。戦争に青春時代を奪われ生涯独身だったらしき老女。
この3人にはそれぞれ、迷宮から抜け出すきっかけを作ってくれる理解者が現れます。
意図的だったり、意図的じゃなかったり。

事件になる一歩手前の危ういところを、大抵のひとはなんとか踏みとどまっている。
岡野が同居している甥っ子にしがみつかれ、がんばれがんばれ、と励まされたことをきっかけに生徒たちにだす宿題。
家族や、自分のことを心から思ってくれているひとに抱きしめられるのは、確かにいいと思う。
けれど、それが叶わないこどももいる。そんな生徒への岡野の行動、吉とでるか凶とでるか。
それは結局観た人に委ねられるという結末。

これから一波乱?!と思ったところでエンドロールが流れる展開に、ちょっと拍子抜けしてしまったけれど、エンドロールが終わった後はそれなりに納得感。ひとりひとりが心の中で、希望をもつ結末を用意すればいいんじゃないかなというのがわたしの感想です。

それにしても尾野真千子の鬼気迫る演技も見ものだけど、おのまち演じる雅子のママ友役の池脇千鶴の存在感、いい味だしてます。はっきりとは触れられないけど、その彼女の夫は小学校教師という設定で、岡野をいろんなかたちで励ます特別支援学級の教師がおそらくそうなんだろうと思わせる演出。
彼と出会って結婚したからこその今の姿なんだなということがすんなり感じられます。

いい意味で期待を裏切られた作品。小説も読んでみようと思います。
([な]9-1)きみはいい子 (ポプラ文庫)

([な]9-1)きみはいい子 (ポプラ文庫)

  • 作者: 中脇 初枝
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/04/04
  • メディア: 文庫

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「彼女に関する十二章」中島京子(中央公論新社) [本]

今日はわりと涼しかったですね。でも、なんだか1日やる気が起きず、だらだらと過ごしてしまいました。
午後もお昼寝などしてしまい、先ほど起き上がって掃除機かけたり・・・。
今から(もう6時半だけど)ブログ書いたら買い物に行ってきます。
もちろんセール狙いです。

彼女に関する十二章

彼女に関する十二章

  • 作者: 中島 京子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: 単行本
新聞の書評欄か何かで知って、読んでみました。
50歳の聖子はある日、生理がしばらくこないことに洗濯物を干しているときに気がつき、「どうやらあがったようだわ」とつぶやく。
そんなシーンから始まるこの作品。
編集プロダクションを経営する夫の守が、仕事で伊藤整が戦後に書いた「女性に関する十二章」についてのエッセイを書くことになったということから、なんとなく聖子もこのエッセイを時折読むことになります。
聖子は10年ほど前から、税理士事務所で週3日のアルバイトをしており、息子の勉は春から関西の大学院に進学。

特段大事件が起きるわけではありませんが、普通の家庭に起きるだろう、普通の問題はポツポツと起き、その度に、聖子は50歳らしい分別を持って対応するわけですが、そこに挟まれる、伊藤整のエッセイ。なんというか、含蓄が深いというか、「は?」みたいな内容だったりすることもあるけれど、聖子はそこから読み進め、「いや、現実に即すると意外とこういうことを伝えたかったのでは?」なんて解釈したり。

中島さん、いつもどおり面白いなーと思いながら読んでいたのですが、最終章で、なぜだかわたしの涙腺が崩壊。
今、読み返してみたら別にそれほどの感動的なシーンでもないのですが、ちょっとわたしも悩み事がありまして(それは今も解決してなくて先延ばし中なんだけど)、なんかわたしの迷いというかそういうツボにバチっとはまってしまったんですね。

例の夫のエッセイの仕事(実際はとある企業の広報誌の制作をまるごと引き受けるというわりとおおきな仕事だったらし)が、発注先のお家騒動のあおりをうけ、なくなってしまった、つまり経済的危機に瀕し、息子の勉が同棲していた相手が妊娠し、突然大阪から状況してきて聖子に相談に来た、そんな1日の終わりに聖子が考える下記のシーン。ちょっと長いです。

 夫は缶ビールの最後の一口を喉に流し込むと、
「だいじょうぶ。いままでだって何回もこんなことはあった。なんとかする。勉に子供も生まれるしね。思い出してみろよ、たった数ヶ月前まで、きみの悩みは、息子が生涯童貞で終わるんじゃいないかってことだったんだ。明日を思い煩うのがいかにバカバカしいかってことだよ。明日のことなんて、誰にもわかりゃしない」
 聖子よりは自分に言い聞かせ、夫は妻の肩をぽんと一回叩いて、こんどこそ寝室に引き揚げて行った。
 聖子は一人ダイニングに残されてぼんやり考えた。
 明日は今日予想できるものじゃない、とは、誰にも否定できない真実だ。守の言う通りで、明日という日に意味があるのは、今日とは違うことが起こるからなのだ。(P250より抜粋)

いやー、なんだかそうだよな、ってストンと胸に落ちてきたんですよね。いくら未来について悲観的な見通しを立てて思い悩んだところで、わからないんですよね。
まだその境地に達することはできていませんが、なんだかわたしの心も少し軽くなった気がしました。

それにしても渋い作品をモチーフに選んであるなと思っていたら、この「彼女に関する十二章」も「女性に関する十二章」もどちらも「婦人公論」連載のものでした。おそらく企画ものですね。
ちなみに作中で聖子さんもタブレットで読んでますので、当然のようにkindle版もあります。

女性に関する十二章 (中公文庫 R 11)

女性に関する十二章 (中公文庫 R 11)

  • 作者: 伊藤 整
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本
    女性に関する十二章 (中公文庫)

    女性に関する十二章 (中公文庫)

    • 出版社/メーカー: 中央公論新社
    • 発売日: 1974/01/01
    • メディア: Kindle版



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「魂の退社」稲垣えみ子(東洋経済新報社) [本]

今日、8月9日は長崎原爆の日。元長崎県民のわたしには11時2分に黙祷しなければーーーと思うものの、サイレン鳴らないし、で同じく元長崎県民となっている幼なじみS嬢からの「黙祷するの忘れた・・・」というメールで気がつきました。遅れてしまったけど、黙祷。

魂の退社

魂の退社

  • 作者: 稲垣 えみ子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/06/09
  • メディア: 単行本

さて、時々テレビでお見かけする「アフロ記者」稲垣さんのエッセイです。
少し前にNHKの「あさイチ」に出演されているのを見てそのビジュアルにまず衝撃を受け、そしてすごーくフラットな考え方に共感しました。

稲垣さんは元朝日新聞の記者で、論説委員だった50歳で退社。
38歳で大阪支社から高松総局に「流された」稲垣さんは、高松の暮らしの中で、お金を使わないで楽しく生きる術みたいなものに気がつき、そして友人のある言葉がきっかけで「50歳になったら会社をやめよう」と決めます。
そして、会社にも稲垣さんにもいろんなことがあり、計画通り、50歳で退職。
もちろん、こんなふうに文筆活動をしたりテレビに出演したりはされているので、全くの無職というわけではないのでしょうが、天下の朝日新聞時代の年収を確保されているわけではなさそう。
なにせ、稲垣さん、電化製品をほとんど持っていないらしいですよ! 電子レンジはもちろん、冷蔵庫もないんだって。すごすぎる。エクストリームな「使わない生活」です。

「会社をやめよう」という本ではなく、魂は会社に縛られるな、というメッセージだと受け取りました。

会社にすべてを捧げている感覚、そもそも終身雇用が当たり前、な環境にいたことが超短いわたしにはどうも理解できないところもありますが、なんというか、新聞社という組織のちょっと普通じゃない感じ、これは少しわかる。
むかーし、むかし某A新聞社の記者がらみの思い出がありますから・・・。

「あさイチ」でわたしが感銘を受けた稲垣さんのフラットな考え方は、きっとこの10年の間に培われたものなんだろうなとこの本を読んで思いました。

しかしですね、携帯電話の契約の仕方がわからない、とかパソコンを今まで買ったことがなかったとか、不動産屋で自分で部屋を契約したことがなかったとか、「芸能人かよ」と思ってしまうエピソードも満載。
稲垣さんもご自分で書かれてますが、こんな生活している新聞記者が国民の代表、みたない顔してるっていうのもなんだか腑に落ちないわぁ・・・と20年前にも感じたことを改めて感じたのでした。





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「泣き童子」宮部みゆき(角川文庫) [本]

真夏ですねぇー。
どうでもいい話なのですが、今日、うちの近所のコンビニでレジに並んでいたら、わたしの前にお会計していた女性(40代後半・・・?いや、もしかしたら同じくらいなのかも)が、袋詰めしているレジのお兄ちゃんに、牛乳と卵の位置が悪い、これじゃ卵が割れちゃうでしょ!!なんてキャンキャン起こっていてなんだかなーって思っていたんです。そしたらですね、極め付けが、彼女、自分のカバンから折りたたんだ某デパートの紙袋を取り出して、コンビニの袋ごと紙袋に入れて帰っていきました。・・・じゃあコンビニのレジ袋いらなくない??
レジ側に並べてあったプリペイドカード(売り物)をばっさーとその紙袋で撒き散らして・・・。とほほ。
デパートの食品売り場とか◯城◯井とかで、わざわざ「紙袋に入れて」って言ってるお客さんいますよね。あれって、何のためなのかしら。
そして今日のコンビニの女性も、なんでわざわざ紙袋にいれるんだろうか。。。

ようやく本題。

泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)

泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)



三島屋変調百物語シリーズの第3弾です。単行本がでていたのは気が付きませんでした。
少し前に、日経の朝刊で連載されていた第4弾の連載も終わったので今年中には単行本にまとめられるでしょうか。
新聞でほとんど読みましたが、やっぱり好きな作品はまとめて読みたいです。


三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。幼なじみとの祝言をひかえた娘や田舎から江戸へ来た武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちかの心の傷も癒えつつあった。ある日、三島屋を骸骨のように痩せた男が訪れ「話が終わったら人を呼んでほしい」と願う。男が語り始めたのは、ある人物の前でだけ泣きやまぬ童子の話。童子に隠された恐ろしき秘密とは―三島屋シリーズ第三弾!(「BOOKデータベース」より)

今回は、全2作より、恐ろしい系の話が多かったような気がします。自然の恐ろしさ、自然に宿る神や妖、そして人の心に潜む鬼。
「泣き童子」というちょっと可愛らしいタイトルに騙された、表題作の恐ろしさというかやり切れなさというか、なんともいえない読後感に胸が詰まりました。
生きていくのはほんとうに辛い・・・。でもおちかちゃんも、そして読者であるわたしたちも命ある限り、精一杯生きていかなくてはならないのですよね。

百物語の完結まではまだまだ先ですが、宮部さんにはぜひぜひこのシリーズ続けていただきたいです。

おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)

おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: ペーパーバック
    あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)

    あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)

    • 作者: 宮部 みゆき
    • 出版社/メーカー: 角川書店
    • 発売日: 2013/06/21
    • メディア: 文庫


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7月の読書メーター [本]

さすがに今日は自宅仕事をしないわけにはいかず、調子悪いながらもPCに向かいパチパチパチ。
ここしばらく、うっすらとした頭痛が続いているのは暑さのせいなのかしらねぇ・・・。
別件で行った病院でも、「こまめに水分補給するように」とのアドバイス。お茶とかコーヒーとかばかり飲んじゃうけど、カフェイン入りはだめなんですよね。これが結構ハードル高いなー。

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2481ページ
ナイス数:77ナイス

腰痛探検家 (集英社文庫)腰痛探検家 (集英社文庫)感想
夫も父も腰が痛い、腰が痛いとうるさいので、読んでみた。腰痛のほとんどは心因性、という報道も昨今はよくきくけど、結局はそういうことなのかも。だからこそ、100人の治療家がいれば100通りの理論、治療法が存在すると。以前、父が知り合いから紹介されて何回か通ったという怪しい治療院のことなど思い出しつつ読みました。
読了日:7月1日 著者:高野秀行
ままならないから私とあなたままならないから私とあなた感想
レンタル世界」はわりと簡単に結末が読めてしまって・・・うーん、な感じだったけど、「ままならないから私とあなた」は10代の少女たちの心持ちがリアルだなぁと思いながら読了。薫の効率を追い求める姿勢の奥底に潜む自己矛盾。結局は人間関係に帰結してしまうのだよね。
読了日:7月3日 著者:朝井リョウ
家康、江戸を建てる家康、江戸を建てる感想
ちょうど録画していた「真田丸」で小田原攻めのシーンを見ていたので、「ああ、これがはじまりか」と納得。家康が孤軍奮闘する話かとおもったんだけど、よくかんがるとそんなはずはなく、実務担当者が当然ながらいたわけで、家康から様々なタスクを割り振られた家臣たちの奮闘記。戦国の世の中ならば活躍の場がなかったような、実務家たちの時代となる、そんな移り変わりがよくわかります。
読了日:7月8日 著者:門井慶喜
漁師の愛人 (文春文庫)漁師の愛人 (文春文庫)感想
女性たちに東日本大震災の後に起きた変化を描く短編と、少年を主人公とした短編が交互に収録されていて、少年篇が箸休め的?な役割。短編集らしい、短編集。さすが森さんな1冊。
読了日:7月16日 著者:森絵都
天平の女帝 孝謙称徳天平の女帝 孝謙称徳感想
孝謙・称徳天皇って、教科書ではキナ臭い人物として紹介されていて、ネガティブなイメージを持っていたのですが、こんな風に描かれると、女性天皇の苦悩、が痛いほど伝わって来るわー。そして、公務員として働く女性、吉備命婦や和気広虫の姿が現代の働く女性と重なる不思議。。。この時代って、まだ社会がガチガチに固まる前なんだなと改めて感じた次第。
読了日:7月17日 著者:玉岡かおる
ラストフロンティアラストフロンティア感想
スラスラ読めるんだけど・・・なんかやけにあっさりしてるなぁというのが感想。序章に出てきたすぐにクビになっちゃう人、後で復讐のために暗躍、悪役の伏線なのかと思ったけど、ほんとにクビになっただけの人だった。あれー?ってかんじ。
読了日:7月25日 著者:楡周平
泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)感想
表紙が可愛らしかったので、油断していた・・・。哀しい話が多かったような気がします。日経朝刊に連載されていた第4弾も今年中には単行本にまとまるかな?
読了日:7月31日 著者:宮部みゆき
わたしの容れものわたしの容れもの感想
角田さんのエッセイ、やっぱり丁寧でおもしろい。そしてテーマが40代なかば女性のからだ問題について。角田さんと私は4つ違いなので、まずまず、共感。確かにここ数年、友人知人と顔を会わせるたびに盛り上がるのは老化ネタ・・・。
読了日:7月31日 著者:角田光代

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